バタビン工務店

2024年11月14日

バタビン工務店

「忙しい忙しい」と言いながら、
なぜか利益が出ていない。
そんな状況に陥っている工務店が、
業界では「バタビン工務店」と
呼ばれることがあります。
口癖のように「バタバタしてる！」
と連発するものの、
そのバタバタの中身は実は
苦しいものだったりするのです。
今回は、こうした「バタビン工務店」の実態と、
それを避けるための工務店選びの
ポイントについてお話しします。

紹介窓口からの集客の落とし穴

ある「忙しい工務店」の話を聞いたことがあります。
この工務店、すべての新築案件を
紹介窓口から依頼されているそうです。
「無料住宅相談」といった窓口に登録し、
そこで紹介されたお客様の
案件に追われているのです。
しかし、実はこの仕組みには
大きな問題があります。
紹介手数料として契約金額の
3～5％を支払うことが多く、
たとえば3000万円の住宅なら150万円、
4000万円なら200万円が
「広告費」として取られてしまうのです。
このコスト負担が、工務店の利益を
大きく削ってしまうのです。

忙しいだけで利益が出ない「バタビン工務店」
工務店の原価率は非常に高く、
わずかな利益率では経営が
圧迫されてしまいます。
それでも忙しく見せるために
「バタバタ」していると、
経営の危険水位に達してしまうことも。
人件費を削り、限られた社員だけで
回すこともあるため、
現場管理が甘くなり、
打ち合わせや現場監督が疲弊するなど、
サービスの質が低下するリスクが高まります。
最終的には、お客様が困ることになります。

賢い工務店選びのためのチェックポイント

新築やリフォームを考える方が、
賢く工務店を選ぶためには、
いくつかのポイントを
押さえておくことが大切です。
まず、建築会社が無料の紹介窓口からの
依頼に依存している場合、
安定的な経営基盤があるかどうか、
また、会社の信頼性を
しっかりとチェックしましょう。
定期的なメンテナンスや
アフターフォローが可能かどうかも
重要なポイントです。
信頼できる工務店は、
自社での集客力を持ち、
お客様との長期的な関係を
重視しているところが多いです。