住宅ローンの頭金、できるだけたくさん準備したほうがいい?頭金の額を決めるポイントは?
2020年11月01日
家族構成や、生活設計を考えたうえで、住宅ローンの頭金の金額を決めましょう。
住宅ローンの頭金はどれくらい必要?
住宅ローンの頭金は、たくさん支払ったほうが確かに返済は楽になります。長期にわたる返済で、しかも金額が大きくなりますから、少しでも借入金を減らしたほうが負担は少ないのです。一般的には、住宅の価格の2~3割程度は頭金で支払うとよいといわれています。3000万円の住宅を購入した場合は、600万円~900万円の頭金を用意するのが望ましいということです。
頭金がないとローンが組めない?
頭金がないとローンが組めないというわけではありません。最近では頭金ゼロの住宅ローンも増えていますので、返済可能な収入があれば頭金がなくてもローンを組むことはできます。とはいえ、少しでも頭金にしたいから、貯金はとりあえず頭金にあてよう、という人もいますが、家を購入するとそれ以外にもさまざまなお金が必要になります。たとえば住宅購入の手続きに伴う諸経費は、住宅価格にもよりますが少なくとも100万円は必要ですし、住宅の形態や価格によっては数百万円必要になることも珍しくありません。この諸経費はすぐに支払わなければならなず、ローンに組み込むことができません。それ以外にも、新居に置く家具や家電の購入も考えると、手元にはある程度お金を残しておく必要があります。
ライフスタイルを考えて
貯金をすべて返済に回さない理由としては、人によっては別のタイミングでお金が必要になることもあるということです。子どもの進学や仕事上のトラブルなどのライフスタイルを考慮する必要があるでしょう。せっかく住宅ローンが借りられても、教育ローンを借りることになったり、車のローンを組むようになったのでは意味がありません。住宅ローンは他のローンに比べて金利が低いので、違うローンを組むことになるのであれば、そのぶん住宅ローンで借り入れをしたほうが金利的には得になります。将来的にどれくらいのお金が必要になるかを考えて、それでも余裕があるぶんだけを頭金にするというのも一つの方法です。
まとめ
住宅ローンの頭金は多いほうが返済は楽になりますが、将来的に教育費や車の買い替えなどでまとまったお金が必要になることが予想されるのであれば、貯金は使わず頭金を減らして住宅ローンを多く組むという方法もあります。住宅ローンは他の借り入れよりも金利が低いので、他で借り入れをするよりはそのほうがお得なのです。