住宅ローンの一括返済で団信が外れる?!一括返済のメリットとデメリットは?
2021年01月01日
住宅ローンの一括返済にはメリットもありますが、デメリットもあるので注意しましょう。
住宅ローンの一括返済
住宅ローンは、年数と月々の返済金額を決めて毎月返済を行うものですが、好きなタイミングで一定の金額を繰り上げ返済したり、残債をすべて支払う一括返済をすることも可能です。この一括返済には、メリットと同時にデメリットもあるので、く考えて行うようにしましょう。
一括返済のメリット
借金がなくなる
一括返済のメリットは、なんといっても借金がなくなることです。それ以降は毎月の返済の必要もありませんから、月々の支払いには余裕が生まれます。
支払総額が少なくなる
住宅ローンなどの大きな金額の借り入れの場合、金利が占める割合が大きく、元金を返済していっても金利分の返済に何年もかかるということもあります。一括返済をしてしまえば、それ以降に払うはずだった金利分を支払わなくてもよくなるので、支払総額はかなり少なくなるといえるでしょう。借入金額や一括返済のタイミングにもよりますが、数百万円の金利分を得するケースもあるのです。
一括返済のデメリット
団信が外れる
団信とは、団体信用保険と呼ばれるもので、ローン返済中に万が一のことがあったら残債を保証してもらえる保険のことです。住宅ローンを組む際には組み方によっては団信に加入することが必須となるケースが多いですが、一括返済をすると、当然ローンがなくなるので、団信は外れます。万が一のことを考えると、住宅ローンを払い続けていて、団信からの補償を受けたほうが経済的にはよかったということもあり得るので。
大きな出費になる
住宅ローンの一括返済には、かなりまとまった資金が必要になります。しかし、住宅ローンを返済している年代というのは、一般的には子供がいたり、生活費や教育費などにお金がかかったりと、余裕のない年代でもあります。その時期に無理をして一括返済をすることで、教育資金の捻出が難しくなったり、生活が苦しくなってしまうのは本末転倒と言えるでしょう。
老後の資金不足のリスク
老後の資金として2000万円が必要と言って話題になりましたが、2000万円は難しいとしても、ある程度資金を貯めておかないとリタイア後の生活が厳しくなります。
一括返済で貯めた貯金を使ってしまい、老後の資金不足に困るよりは、ローンを返しけながら並行して老後資金を貯めたほうがよい場合もあるのです。また、まとまったお金を手元に置いておくことは、万が一の備えとしても大切です。
まとめ
住宅ローンを一括返済した場合、支払総額がかなり少なくなるので得をしたように感じられるかもしれませんが、団信がなくなるということでリスクが高まるという考え方もあります。また、まとまった金額を支払うことで、万が一の備えや、子供の教育資金、老後の資金などが不足することのないように、よく考えて返済を行うようにしましょう。