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年収だけではない。住宅ローン審査の基準には何がありますか?

住宅ローンの審査基準は金融機関によっても異なります。

住宅ローンの審査基準

住宅ローンの審査基準は、金融機関によって異なります。どの金融機関も、はっきりとした基準を公開しているわけではないので、実際のところは申し込んでみないとわからないのが実情ですし、一つの金融機関の審査に落ちたからといって他の金融機関の審査に通らないわけではありません。住宅ローンの審査基準にはどのようなものがあるのでしょうか。

年収と借入金額

年収と借入金額は、住宅ローン審査の大切な基準です。年収が低いからといって必ずしも審査に通らないというわけではなく、返済が可能な年収かどうかが重要になります。年収に占める年間返済額の割合を返済負担率といいますが、この返済負担率が20~25%を超えると、負担が大きいと判断される可能性があります。この場合は返済負担率には住宅ローンだけではなく、教育ローンや車のローンなども含めて計算されるのでその点も注意しましょう。

年齢

借入時の年齢だけでなく、完済時の年齢もいくつになる予定かというのも、審査基準になります。完済時の年齢が80歳を超える場合は、返済が難しいと判断されることが多くなります。借入時の年齢は60歳を超えると厳しくなりますが、逆に若すぎても収入が安定していないと判断されやすくなるので、職業や勤続年数、雇用形態なども重要になります。

健康状態

持病がある場合でも、団体信用生命保険、通称「団信」に加入可能であれば問題はありません。契約者に万が一のことがあった場合には、この団信が返済を行うため、団信に加入できない場合は審査も通らないことが多くなります。

個人信用情報

銀行や消費者金融などの貸し出しを行う期間は、その人の借り入れ状況や返済の状況などの情報を共有しており、それを個人信用情報といいます。返済が遅れたりるなどの金融事故は記録されているので、こうした事故が原因で審査が通らないことがあります。自分の個人信用情報は申請すれば確認可能なので、心配な人は事前に確認しておくとよいでしょう。

物件の担保評価

金融機関は物件に抵当権をつけることで、返済が滞っても損失を出さないようにしています。借り手が何らかの理由で返済できなくなったときに、競売にかけるなどして債務の回収を行うのです。そのため、担保評価が低いと、返済できなくなったときの担保にならないということで、審査に通らない可能性があるのです。

まとめ

年収が低いと住宅ローンの審査に通らない、というイメージがあるかもしれませんが、住宅ローンの審査基準はそれだけではありません。年齢や健康、物件の評価なども含めて、返済可能かどうかを判断されますので、総合的に考える必要があります。

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