住宅ローン、仮審査と本審査は何が違いますか?
2021年05月01日
住宅ローンを借りるには、金融機関の仮審査と本審査の両方を受ける必要があります。
住宅ローンの仮審査と本審査
住宅ローンを借りるまでの流れとしては、物件を見つけたらまず住宅ローンを借りたい金融機関に仮審査を受けます。それが通ったら、売買契約を結び、住宅ローンの本審査を申し込み、契約に至ります。仮審査と本審査は、それぞれどのようなものなのでしょうか。
仮審査
仮審査では、主にその人の返済能力を審査します。チェックするのは、その人の年収・勤続年数・会社の規模・返済計画などで、借入金に対して、返済できそうかどうかを判断するものです。金融機関によって、仮審査と呼ぶところもあれば、事前審査と呼ぶところもあります。仮審査に通らないと物件の購入手続きができないため、審査は数日で終わることが多く、早い場合は即日に結果が出ることもあります。
本審査
仮審査が通り、物件の売買契約を結んでから本審査の申し込み・審査が行われます。本審査でチェックするのは、物件の評価や瑕疵、完済時の年齢や、健康状態などです。仮審査が通っていれば、本審査に落ちることはあまりないのですが、本審査はより詳しい内容で審査が行われるため、場合によっては落ちることもあります。仮審査後に借り入れが増えていた場合などは、それだけで落ちるわけではありませんが、事前に申告をしておいた方が心証が良くなるので気をつけましょう。
仮審査が通っても本審査で落ちる?
仮審査に通っても、本審査で落ちることはないわけではありません。仮審査で申告した情報に間違いがあった場合や、物件をチェックした結果、担保価値が低いと判断されたとき、また、健康状態によっては団体信用生命保険への加入ができず、それが原因で審査に通らないこともあります。
審査の基準は金融機関によって異なりますから、本審査に落ちても別の金融機関で申し込めば通る場合もあります。また、頭金を多めにして融資率を下げると審査に通りやすくなる場合もあります。
まとめ
住宅ローンを借りるには、仮審査と本審査の両方に通らなければなりません。仮審査に通ったら、本審査に落ちることはあまりないのですが、場合によっては落ちることもありますので、その場合は他の金融機関に申し込むなどして、借りられる住宅ローンを探すようにしましょう。借入金が多いほうが審査は通りにくいので、融資率を下げるのも有効です。