最近多い豪雨による住宅浸水。火災保険でカバーできるって本当?水災補償をつける際のポイントは?
2020年10月01日
火災保険のオプションとして水災補償をつけることができます。
火災保険で浸水も適用される?
火災保険は、基本的には火災などにより建物や家財が被害を受けた際に、補償を行うための保険です。火災保険そのものは、法律上義務付けられているわけではありませんが、不動産契約を行う際に加入を条件とされることが多いため、ほとんどの場合加入していることになります。しかし火災保険に入っているからといって、必ずしも水災補償を受けられるわけではなく、契約内容の中に水災補償をつけている必要があります。水災補償をつける際にポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。
水災補償の必要性を考える
水災補償は必ずしも必要というわけではありません。立地的に、かなりの高台に住んでいる人や、高層マンションの上階に住んでいる人などは、洪水の被害にあう可能性が低いので、水災補償はなくてもよいでしょう。水災補償をつけるとそれだけ保険料も高くなりますので、必要がない場合はつける必要はありません。ハザードマップなども確認しながら、水災補償の必要性を考えましょう。
水災補償が受けられない場合も
建物が浸水したら必ず水災補償が適用されるわけではありません。例えば、地震が原因の津波で自宅が浸水した場合は、水災補償をつけていても、地震保険に入っていないと適用外になってしまいます。また、マンションの上の階からの水漏れで自宅が水浸しになったり、家財がこわれたりするのも適用外です。
水災補償で補償されるもの
火災保険の対象を、建物のみにしているか、家財のみにしているか、建物と家財の両方にしているかで、水災補償の内容も変わってきます建物のみの場合は、水災補償も建物ののみとなりますが、家に備え付けてあるシステムキッチンやトイレといった設備類も建物に含まれるので補償されます。動かすことが可能な、家電や家具などは、家財とみなされます。
まとめ
水災補償は、火災保険のオプションのひとつで、大雨などによる洪水で建物や家財に被害が生じたときに適用される保険です。最近では異常気象によりこれまでに類を見ないような大雨が降って毎年のように洪水が起こっているため、少しでも水災のリスクのある場合は水災補償をつけておくと安心です。ただし、地震による津波で浸水したという場合は、火災保険の水災補償では適用外になりまので注意しましょう。